【東京喰種:re】ネタバレ 122話「何時にする」絵バレ 詳細バレ 感想まとめ(画像あり)
35: 2017/04/22(土) 11:55:18.10
巻頭カラーはトーカ。
『誂えて、私だけの華』
舞台番東京グールのキャスト決定
以下本編。
■芳しい焙煎香に包まれた、二人だけの時間。斟酌のない言葉が、褐色の浸出液より先に、その身体を奪ってゆく──…?
トーカ「童貞なの?」
ボタボタと珈琲をこぼしたままの金木。
トーカ「床…」
「拭いといて コーヒー」
金木「…わかった」
残った珈琲を流し込む金木。
トーカ「で、そうなの?」
顔を赤らめ、戸惑う金木「……」
「どうしたの急に…」
トーカ「いや そうなのかなって」
平然と答えるトーカ。
金木「…………」
(なんでそんな質問をするんだろう…)
(僕がど……女性経験があるかどうか…?)
(トーカちゃんがなにを考えているか僕にはわからない…)
(その質問にどんな意味が? 単なる雑談?)
(逆に恥ずかしくないのかトーカちゃん)
(助けてくれ万丈さん)
(アヤトくんでもいい)
いろんな思いを飲み込むように、珈琲を飲む金木。
トーカ「……カネキ」
「『死ぬ人』の顔してる」
金木「……」
トーカ「私たちの中で アンタがいなくなっていいなんて思ってるのは…」
「──アンタだけだから…」
トーカ「いざとなったらヤらせてあげる」
顔を赤らめ、戸惑う金木「…やっ」
(何を言っているんだこの子は…)
「それってつまり…」
(トーカちゃんと…僕が…!?)
「……」
(そもそもトーカちゃんこそ…いや やめよう…)
「げ、下品だよ 表現が…」
「ダメだよ大事にしないと…」
トーカ「もう一つ聞きたいんだけど」
金木「…なに?」
トーカ「なんでニシキや月山たちは連れて行くのに」
「私は置いていくの?」
金木「……」
「……覚えてる?」
「リョーコさんの事があって…君が一人で捜査官に復讐しにいった時の事…」
「『あんていく』の裏で 君は怪我してた」
「そのとき君に言った言葉…」
トーカ「……」
「『私が死ぬのは悲しい』、ってヤツ?…」
金木「うん」
「初めて君は僕の名前を呼んでくれた」
「あのとき僕は そばにいる人を守れるだけの力が欲しかった」
「だけど…」
「ヒナミちゃんがいなくなったときも 月山さんと戦ったときも」
「トーカちゃんはどんどん先に行っちゃって…」
「…僕はいつも君の背中を見てた」
「……アオギリに囚われたときも 君は僕を助けにきて…」
「一人で戦う…」
「いつだって君はボロボロで…」
「…怖いんだ」
「トーカちゃんは僕よりずっと行動力があるから」
「僕の知らないとこで死んじゃうんじゃないかって」
トーカ「……今度は、」
「私がそんな感じ」
金木「……」
トーカ「私よりアンタは」
「…もっと消えそう」
「…いつも考える」
「アンタが『どっか』に行かない方法」
顔を赤らめる金木「"さっきの”って……もしかしてそんな理由で…」
トーカ「……”そんな理由”?…」
トーカ「アンタが"白鳩(ハト)”だったとき」
「たまに一人でお店に来てたでしょ」
「席に座って本を開いて」
「でも」
読んでいる本は『おいしいコーヒー』の本。
金木「へー”の”の字をね…」
トーカ「視線はこっち向いてて」
「私、その目に見憶えがあった」
「…アンタが『リゼを見ていた目』だった」
金木「………」
『綺麗だと思った』
トーカ「……違う?」
目頭を押さえる金木「……」
「琲世…」
「僕…馬鹿みたいだ」
トーカ「嬉しかった私は、もっと馬鹿みたい?」
その言葉を反芻する金木。
背中を向けたままのトーカをじっと見ている。
「カネキくん!!!」バアン!!
勢いよく店に飛び込んで来たのは息を切らした月山。
「とても大変だよ…」
街頭で喰種の死体を山積みにする旧多とオッガイたち。
オッガイの子供たちがこれ見よがしに喰種の頭を掲げ、背後には串刺しにされた数十もの死体も。
旧多「ごらんあれ!」
旧多「『お山分』」
「世界は平和になりました!」
「"喰種”は 間違いしか起こさぬ怪物…!」
「これまでと違い 僕は彼らを野放しにはしない!」
「全ての喰種を駆逐し…『間違いなき世界』を目指します!!」
その後ろには死んだ目の宇井。
この旧多の演説はテレビで報道されていた。
キャスター『対策局新局長』
『和修吉福氏による街頭パフォーマンスは38分に及びました』
『いかがでしょう 彼はかなり過激で行動家だと思われますが…』
『しかし”喰種”の脅威が取り除かれるのであれば これ以上頼りがいのある局長はいませんね』
『しかも若く端正な見た目』
『中高生の間では彼のファンクラブもあるとか…』
『ファンクラブ! それは前代未聞ですね!』
テレビには旧多のうちわを手にする女子高生の姿が写っている。
「キチさん!」
「キチ様~♡」
『彼の今後の動向が非常に楽しみです──』
テレビを消す金木。
「やられたのは『黒山羊(ゴート)』の第3アジトのメンバー」
「隠伏中というのに襲撃を受けた…」
「情報が漏洩した?」
ミザ「わからない…だが連中の動きすら予測できなかった」
アヤト「『その日に捜査し』 『その日にアジトが見つかった』という感じだ」
「イメージとしてはな」
金木「………」
(その日に…?)
四方「『黒い子供たち』」
金木「!」
四方「……赫子をつかう」
「数は…数十…100は居るかもしれない」
金木(赫子…捜査官…)
「……Qs(クインクス)か」
金木「各アジトを解散しましょう」
「これからは常に動き続ける必要がある」
ナキ(海産…?)
ミザ「常に?…」
ミザ「それでは組織の連携がとれないぞ」
金木「班長同士は待ち合わせ場所と時間を決めて落ち合いましょう」
「そこでさらに次の場所と予定を決める」
「13日の0時にひとまず『コンテナ』で」
さっそくreと後にする月山「8区だね!」
「皆にはコードを私ておくよ」
そして荷物を運び出す魔猿にカヤさんたち。
古間「引越しは僕らのライフサイクルのひとつだね」
カヤ「さっさとする」
トーカたちに声をかける2人。
カヤ「先行ってるから 気を付けて」
古間「また後ほど!」
トーカ「………」
2人を見送り、お店を見上げるトーカ。
トーカ「……気に入ってたんだけどな」
「店……」
金木「トーカちゃん」
「僕と一緒にきてくれる?…」
トーカ「……うん」
金木「…準備しないと」
「店を閉めてくる」
トーカ「うん」
金木がドアノブに手を伸ばすと、一瞬早くドアが外から開かれる。
ガチャッ
金木「?…」
入って来たのは六月。
「せんせ♡」
■居なくなったら困るって、だからあれだけ言ったのに。
次号、どうなる【re】……!?
http://onepiece-naruto.com/blog-entry-2485.html
『誂えて、私だけの華』
舞台番東京グールのキャスト決定
以下本編。
■芳しい焙煎香に包まれた、二人だけの時間。斟酌のない言葉が、褐色の浸出液より先に、その身体を奪ってゆく──…?
トーカ「童貞なの?」
ボタボタと珈琲をこぼしたままの金木。
トーカ「床…」
「拭いといて コーヒー」
金木「…わかった」
残った珈琲を流し込む金木。
トーカ「で、そうなの?」
顔を赤らめ、戸惑う金木「……」
「どうしたの急に…」
トーカ「いや そうなのかなって」
平然と答えるトーカ。
金木「…………」
(なんでそんな質問をするんだろう…)
(僕がど……女性経験があるかどうか…?)
(トーカちゃんがなにを考えているか僕にはわからない…)
(その質問にどんな意味が? 単なる雑談?)
(逆に恥ずかしくないのかトーカちゃん)
(助けてくれ万丈さん)
(アヤトくんでもいい)
いろんな思いを飲み込むように、珈琲を飲む金木。
トーカ「……カネキ」
「『死ぬ人』の顔してる」
金木「……」
トーカ「私たちの中で アンタがいなくなっていいなんて思ってるのは…」
「──アンタだけだから…」
トーカ「いざとなったらヤらせてあげる」
顔を赤らめ、戸惑う金木「…やっ」
(何を言っているんだこの子は…)
「それってつまり…」
(トーカちゃんと…僕が…!?)
「……」
(そもそもトーカちゃんこそ…いや やめよう…)
「げ、下品だよ 表現が…」
「ダメだよ大事にしないと…」
トーカ「もう一つ聞きたいんだけど」
金木「…なに?」
トーカ「なんでニシキや月山たちは連れて行くのに」
「私は置いていくの?」
金木「……」
「……覚えてる?」
「リョーコさんの事があって…君が一人で捜査官に復讐しにいった時の事…」
「『あんていく』の裏で 君は怪我してた」
「そのとき君に言った言葉…」
トーカ「……」
「『私が死ぬのは悲しい』、ってヤツ?…」
金木「うん」
「初めて君は僕の名前を呼んでくれた」
「あのとき僕は そばにいる人を守れるだけの力が欲しかった」
「だけど…」
「ヒナミちゃんがいなくなったときも 月山さんと戦ったときも」
「トーカちゃんはどんどん先に行っちゃって…」
「…僕はいつも君の背中を見てた」
「……アオギリに囚われたときも 君は僕を助けにきて…」
「一人で戦う…」
「いつだって君はボロボロで…」
「…怖いんだ」
「トーカちゃんは僕よりずっと行動力があるから」
「僕の知らないとこで死んじゃうんじゃないかって」
トーカ「……今度は、」
「私がそんな感じ」
金木「……」
トーカ「私よりアンタは」
「…もっと消えそう」
「…いつも考える」
「アンタが『どっか』に行かない方法」
顔を赤らめる金木「"さっきの”って……もしかしてそんな理由で…」
トーカ「……”そんな理由”?…」
トーカ「アンタが"白鳩(ハト)”だったとき」
「たまに一人でお店に来てたでしょ」
「席に座って本を開いて」
「でも」
読んでいる本は『おいしいコーヒー』の本。
金木「へー”の”の字をね…」
トーカ「視線はこっち向いてて」
「私、その目に見憶えがあった」
「…アンタが『リゼを見ていた目』だった」
金木「………」
『綺麗だと思った』
トーカ「……違う?」
目頭を押さえる金木「……」
「琲世…」
「僕…馬鹿みたいだ」
トーカ「嬉しかった私は、もっと馬鹿みたい?」
その言葉を反芻する金木。
背中を向けたままのトーカをじっと見ている。
「カネキくん!!!」バアン!!
勢いよく店に飛び込んで来たのは息を切らした月山。
「とても大変だよ…」
街頭で喰種の死体を山積みにする旧多とオッガイたち。
オッガイの子供たちがこれ見よがしに喰種の頭を掲げ、背後には串刺しにされた数十もの死体も。
旧多「ごらんあれ!」
旧多「『お山分』」
「世界は平和になりました!」
「"喰種”は 間違いしか起こさぬ怪物…!」
「これまでと違い 僕は彼らを野放しにはしない!」
「全ての喰種を駆逐し…『間違いなき世界』を目指します!!」
その後ろには死んだ目の宇井。
この旧多の演説はテレビで報道されていた。
キャスター『対策局新局長』
『和修吉福氏による街頭パフォーマンスは38分に及びました』
『いかがでしょう 彼はかなり過激で行動家だと思われますが…』
『しかし”喰種”の脅威が取り除かれるのであれば これ以上頼りがいのある局長はいませんね』
『しかも若く端正な見た目』
『中高生の間では彼のファンクラブもあるとか…』
『ファンクラブ! それは前代未聞ですね!』
テレビには旧多のうちわを手にする女子高生の姿が写っている。
「キチさん!」
「キチ様~♡」
『彼の今後の動向が非常に楽しみです──』
テレビを消す金木。
「やられたのは『黒山羊(ゴート)』の第3アジトのメンバー」
「隠伏中というのに襲撃を受けた…」
「情報が漏洩した?」
ミザ「わからない…だが連中の動きすら予測できなかった」
アヤト「『その日に捜査し』 『その日にアジトが見つかった』という感じだ」
「イメージとしてはな」
金木「………」
(その日に…?)
四方「『黒い子供たち』」
金木「!」
四方「……赫子をつかう」
「数は…数十…100は居るかもしれない」
金木(赫子…捜査官…)
「……Qs(クインクス)か」
金木「各アジトを解散しましょう」
「これからは常に動き続ける必要がある」
ナキ(海産…?)
ミザ「常に?…」
ミザ「それでは組織の連携がとれないぞ」
金木「班長同士は待ち合わせ場所と時間を決めて落ち合いましょう」
「そこでさらに次の場所と予定を決める」
「13日の0時にひとまず『コンテナ』で」
さっそくreと後にする月山「8区だね!」
「皆にはコードを私ておくよ」
そして荷物を運び出す魔猿にカヤさんたち。
古間「引越しは僕らのライフサイクルのひとつだね」
カヤ「さっさとする」
トーカたちに声をかける2人。
カヤ「先行ってるから 気を付けて」
古間「また後ほど!」
トーカ「………」
2人を見送り、お店を見上げるトーカ。
トーカ「……気に入ってたんだけどな」
「店……」
金木「トーカちゃん」
「僕と一緒にきてくれる?…」
トーカ「……うん」
金木「…準備しないと」
「店を閉めてくる」
トーカ「うん」
金木がドアノブに手を伸ばすと、一瞬早くドアが外から開かれる。
ガチャッ
金木「?…」
入って来たのは六月。
「せんせ♡」
■居なくなったら困るって、だからあれだけ言ったのに。
次号、どうなる【re】……!?
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source : 超マンガ速報