5月12日に発売され、世界的な盛り上がりを見せている『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(ティアキン)。今年発売されたゲームの中でもゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)の大本命と言われていたが、強力な対抗馬が次々と現れたことで、雲行きが怪しくなりつつある。
前作「ブレワイ」は主要アワードを総なめ
同作が発売前から大きな注目を集めていたのは、前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(ブレワイ)が高く評価されたためだ。
「ブレワイ」は「ゼルダのアタリマエを見直す」という開発コンセプトのもと、2017年に発売されると、自由度の高いオープンワールドゲームとして世界中で大ヒット。さまざまなメディアで「GOTY」に輝いた。
「GOTY は、その年にリリースされたゲームの最優秀賞を意味するもの。各メディアが独自の基準で発表していますが、『ブレワイ』はGOTYの中でも権威のある4つの賞、“4大GOTY”を総なめしました。
さらに合計では189ものGOTYを受賞し、この年の“最多ゲームオブザイヤー”とされています。これは日本のゲームとしては、『バイオハザード4』以来となる快挙でした」(ゲームライター)
当然、そんな傑作の続編である「ティアキン」には注目が集まり、発売から3日で世界累計1,000万本を突破。「最も早く売れた任天堂ゲーム」のギネス世界記録に輝き、今年のGOTY最有力候補と目されていた。
「ティアキン」対抗馬が続々登場
しかし現実的には、今年のGOTYで「ティアキン」が無双できる可能性は低いという。主に海外ゲームで、強力な対抗馬が相次いでいるからだ。
「現在、世界中から熱視線を浴びているのが新作RPG『スターフィールド』。ゲーム史に残る傑作『The Elder Scrolls V: Skyrim』(スカイリム)を生んだBethesda Game Studiosの新作AAAタイトルです。
発売日は9月6日ですが、先日行われた配信イベント『Xbox Games Showcase』『Starfield Direct』でさまざまな新情報が解禁され、はやくも盛り上がっています。ちなみに『スカイリム』は2011年に4大GOTYを獲得したタイトルなので、今年のGOTYに関しても大本命と言えるでしょう」(同)
また、6月6日に発売された『ディアブロ IV』も、有力候補の1つ。初週売り上げが全世界で6億6,600万ドルを突破する勢いで、同作を手掛けたBlizzard Entertainment史上最速の販売ペースを達成したという。
「しかも『ティアキン』は、ややコアなゲーム性になったこともあり、今のところ『ブレワイ』ほどには高く評価されていません。ニンテンドースイッチ専用ソフトであることも気になりますね。日本では覇権を獲ったとしても、海外ゲーマーは『スターフィールド』に夢中になるかもしれません」(同)
ちなみに同じ日本の対抗馬としても、スクウェア・エニックスの新作RPG『ファイナルファンタジー XVI』が6月22日に発売予定だ。今年のGOTYは大荒れになるかもしれない。
https://myjitsu.jp/enta/archives/120022
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source : ジャンプ速報