【キングダム】ネタバレ 515話「小城の流民」絵バレ 詳細バレ 感想まとめ(画像あり)
150: 2017/04/22(土) 14:26:19.58
扉絵は幼い頃の信と貂。
群青たる侠と澄みたる流れ。
山河と戯れ、水と寝る。
俄かに響くは友の醉。
声を肴に、船を揺籠に、水上で見るは中華統一の夢——。
■『衝撃の急報』が咸陽に響く!! 昌平君達の渾身の策が露と消え、趙王都圏、“鄴攻め”に暗雲が…!!?
【秦王都 咸陽】
「連合軍が列尾を捨てただと!?」
「城に秦の旗は立ててありますが兵は残っておりません」
「王翦将軍からは“列尾はすぐに趙に奪還される故補給は送るな”とのことです」
「なっ 何じゃとォ!?」
政「……」
介億「殿…軍が列尾を捨てたということは…」
昌平君「……ああ」
「“我々の授けた策”を捨てて」
「今連合軍は“王翦の策”で動いているということだ」
政(王翦の策———…)
文官達「………」
「何と…」
昌文君「バカな…なぜ列尾を…」
「なぜ我々の策を捨てて先へ進んだのだ…」
介億「ここまでは間違いなく上策であった」
「──が」
「現場の何らかの理由で捨てざるをえなかったのであろう」
昌文君「ならば即座に全軍退却すべきであろうが」
ドンっと机を叩く昌文君。
「連合軍は今持っている兵糧が尽きる前に」
「あの鄴を落とさねばならなくなったのだぞ」
文官たちの間に緊張が広がっていく。
政の顔にも不安の色が。
昌平君「——して 今の連合軍の動きは?」
報告者「ハッ」
「失礼します」
「まずは楊端和軍五万が分離し趙軍九万と交戦に入った模様です」
昌平君「本軍進軍のための盾か」
昌文君「……」
「ではそれで本軍はどの辺りまで鄴に近づいておる」
報告者「……」
「いえ それが」
「本軍は鄴へと向かわず近くにあった吾多という小都市へ攻め入ったと……」
昌平君「!?」
介億「!?」
昌文君「……なっ どっどういうことだ」
文官「兵站が切れたなら急いで鄴を攻めねばいかぬのではないのか!?」
昌文君「………」
(…兵糧を奪うため……)
介億(──ではない!)
戦の模式図をじっと見ている昌平君。
「………」
政「昌平君…一体何が…」
昌平君「……」
黙って首を横に振る昌平君。
焦りの表情の政。
昌平君「……」
(何だ……王翦…)
(そこで一体何をしている…)
信「………」
「ほ…本当に前の城と全く同じことを…」
「兵糧を奪って…」
「民間人を外に追い出して これに一体何の意味があるってんだよ!」
王翦「……」
「よし 流れはできつつある」
亜光(流れ…?)
信が王翦のいる方へ詰め寄っていく。
信「ヤイ 王翦将軍」
「俺達はこんなことやってる場合なのか!?」
「一刻も早く鄴へ向かうべきなんじゃねェのか!?」
慌てて止める貂「し 信っ」
信「山の民達はそのために盾となって今戦ってんだろーが」
蒙恬「おバカの特権」
じい「皆が口にしたくてもできないことを」
ドゴッ
蒙恬「!?」
王賁「!」
貂「あっ」
信の前の前に現れる王翦。
信「!!」
王翦の雰囲気に圧倒される信。
さらにその不気味な目に見つめられ、言葉も出ない様子。
「おっ…」
渕や貂たちも圧倒されている様子。
王翦の視線は信の矛へと降りていく。
信「?」
王賁「!」
蒙恬(王騎将軍の矛…)
王翦「……」
「最初の位置から李牧が最短で邯鄲に戻るにはあと一日かかる」
「そこから王都圏の軍を統制し 動き出すのに一日」
「それらが鄴を守りに到着するのに一日」
「それまでにこちらの”仕掛け”をすませておく必要がある」
貂「!!」
信「!!」
王翦「ここから鄴までの間にあと七つ城がある」
「王翦軍・桓騎軍」
「そして楽華・玉鳳・飛信隊の合同軍」
「この3つの軍に分けて西から順に足並みをそろえて落としてゆく」
「!!」
信「えッ」
蒙恬「……」
王翦「やることは同じく」
「兵糧を全て奪い 民を”東”への追いやるのだ」
蒙恬「!」
王賁「!」
貂「……」
(“東”……)
そこに急報を伝える伝令が。
「急報―!」
「列尾が趙軍の手に落ちました!」
「太行山脈に沿って南下してきた軍およそ五万が占拠し 外にまで展開布陣し始めたそうです」
信「!!」
渕「列尾がっ…」
「っ ついに出口がふさがれたっ」
信「いよいよ活路は”東”だけだ」
覚悟の表情の信に蒙恬たち
王翦「楊端和に伝令を出せ」
「本軍の動きと”足並みをそろえよと」
「ここからは 急ぐぞ」
亜光「ハ!」
【馬知平野 楊端和軍vs公孫龍軍】
布陣したまま動かない両軍。
趙兵「……チッ」
「奴ら こちらが攻めねば動いてきませぬな…」
「そのくせつつくと狂ったように白兵戦に出てきよる」
「山猿共め 半分の軍で我らの足止めができていると思って得意になっておるのではありませぬか?」
公孫龍「足止めを図っているのはこちらの方だ」
「列尾を封じた時点で秦軍への兵糧攻めは始まっている」
「中で秦軍が何をしているのか知らぬが 刻一刻と奴らの首が締まっていっているのは間違いない」
「飢えを感じ出して初めて気付くであろう」
「趙王都圏に足を踏み入れたことが取り返しのつかぬ愚行であったことに」
兵士「将軍 報告です」
「敵が”東”へ少し隊を動かしています」
秦軍の動きを見ている公孫龍
「………」
「何も状況は変わりはせぬ」
「距離を保ったままついて行くぞ」
部下「ハハ!」
【現在の状況】
秦軍が一つずつ城を落とし、少しずつ民が東に追いやられている様子が分かる。
ナレーション:
王翦の細かい指示に従い
三軍が展開し中・小の都市を落として回ったため
城を追われた難民の群れは増え続ける一方であった
民衆「ハッハッ」
「ホギャ」
「ハッ」
「お腹すいた…」
「腹へったよォ」
「黄弁様 我々は北の遼陽の出が多い」
「遼陽へ向かった方が厚く保護されるんじゃ」
「ダメだ 北では十五万規模の戦場が広がっているそうだ」
「行けば巻き添えをくらう」
「えっ」
「ヒィ」
黄弁「ハッ ハッとにかく…」
「今は”東”へ向かうしかない」
「ハッ」
「腹へったー」
「ホギャ ホギャア」
「うわーん」
【山旦城】
移動していく民衆を城から見下ろしている信たち。
信「難民作って落とした城は占拠せず 軍は次へ動かす…」
「マジで一体何やらされてんだよ俺達は」
王賁「……」
蒙恬「……」
羌瘣「……」
「あ 分かった」
民衆を見ていた羌瘣が不意に呟く。
貂「?」
尾平「おーー何が分かったのかな 羌瘣ちゃああん」
羌瘣「………」
「イナゴだ」
田有「?」
貂「イナゴ?」
「……」
信「……」
王賁「……」
蒙恬「……」
とそこで蒙恬と王賁が同時に何かに気付く。
「!!」
蒙恬「えっ」
民衆の移動は、城から見下ろすとイナゴの大移動そのものだった。
ナレーション:
そして
王都圏南部に難民の大行列が出現していたその時──
ついに
李牧が王都 邯鄲へ到着した!
■王都圏南部に出来た奇妙で巨大な民の波!! そんな最中、ついに最大の敵・李牧が王都に到着する!!
次号、王翦の策の正体とは…!!?
http://onepiece-naruto.com/blog-entry-2489.html
群青たる侠と澄みたる流れ。
山河と戯れ、水と寝る。
俄かに響くは友の醉。
声を肴に、船を揺籠に、水上で見るは中華統一の夢——。
■『衝撃の急報』が咸陽に響く!! 昌平君達の渾身の策が露と消え、趙王都圏、“鄴攻め”に暗雲が…!!?
【秦王都 咸陽】
「連合軍が列尾を捨てただと!?」
「城に秦の旗は立ててありますが兵は残っておりません」
「王翦将軍からは“列尾はすぐに趙に奪還される故補給は送るな”とのことです」
「なっ 何じゃとォ!?」
政「……」
介億「殿…軍が列尾を捨てたということは…」
昌平君「……ああ」
「“我々の授けた策”を捨てて」
「今連合軍は“王翦の策”で動いているということだ」
政(王翦の策———…)
文官達「………」
「何と…」
昌文君「バカな…なぜ列尾を…」
「なぜ我々の策を捨てて先へ進んだのだ…」
介億「ここまでは間違いなく上策であった」
「──が」
「現場の何らかの理由で捨てざるをえなかったのであろう」
昌文君「ならば即座に全軍退却すべきであろうが」
ドンっと机を叩く昌文君。
「連合軍は今持っている兵糧が尽きる前に」
「あの鄴を落とさねばならなくなったのだぞ」
文官たちの間に緊張が広がっていく。
政の顔にも不安の色が。
昌平君「——して 今の連合軍の動きは?」
報告者「ハッ」
「失礼します」
「まずは楊端和軍五万が分離し趙軍九万と交戦に入った模様です」
昌平君「本軍進軍のための盾か」
昌文君「……」
「ではそれで本軍はどの辺りまで鄴に近づいておる」
報告者「……」
「いえ それが」
「本軍は鄴へと向かわず近くにあった吾多という小都市へ攻め入ったと……」
昌平君「!?」
介億「!?」
昌文君「……なっ どっどういうことだ」
文官「兵站が切れたなら急いで鄴を攻めねばいかぬのではないのか!?」
昌文君「………」
(…兵糧を奪うため……)
介億(──ではない!)
戦の模式図をじっと見ている昌平君。
「………」
政「昌平君…一体何が…」
昌平君「……」
黙って首を横に振る昌平君。
焦りの表情の政。
昌平君「……」
(何だ……王翦…)
(そこで一体何をしている…)
信「………」
「ほ…本当に前の城と全く同じことを…」
「兵糧を奪って…」
「民間人を外に追い出して これに一体何の意味があるってんだよ!」
王翦「……」
「よし 流れはできつつある」
亜光(流れ…?)
信が王翦のいる方へ詰め寄っていく。
信「ヤイ 王翦将軍」
「俺達はこんなことやってる場合なのか!?」
「一刻も早く鄴へ向かうべきなんじゃねェのか!?」
慌てて止める貂「し 信っ」
信「山の民達はそのために盾となって今戦ってんだろーが」
蒙恬「おバカの特権」
じい「皆が口にしたくてもできないことを」
ドゴッ
蒙恬「!?」
王賁「!」
貂「あっ」
信の前の前に現れる王翦。
信「!!」
王翦の雰囲気に圧倒される信。
さらにその不気味な目に見つめられ、言葉も出ない様子。
「おっ…」
渕や貂たちも圧倒されている様子。
王翦の視線は信の矛へと降りていく。
信「?」
王賁「!」
蒙恬(王騎将軍の矛…)
王翦「……」
「最初の位置から李牧が最短で邯鄲に戻るにはあと一日かかる」
「そこから王都圏の軍を統制し 動き出すのに一日」
「それらが鄴を守りに到着するのに一日」
「それまでにこちらの”仕掛け”をすませておく必要がある」
貂「!!」
信「!!」
王翦「ここから鄴までの間にあと七つ城がある」
「王翦軍・桓騎軍」
「そして楽華・玉鳳・飛信隊の合同軍」
「この3つの軍に分けて西から順に足並みをそろえて落としてゆく」
「!!」
信「えッ」
蒙恬「……」
王翦「やることは同じく」
「兵糧を全て奪い 民を”東”への追いやるのだ」
蒙恬「!」
王賁「!」
貂「……」
(“東”……)
そこに急報を伝える伝令が。
「急報―!」
「列尾が趙軍の手に落ちました!」
「太行山脈に沿って南下してきた軍およそ五万が占拠し 外にまで展開布陣し始めたそうです」
信「!!」
渕「列尾がっ…」
「っ ついに出口がふさがれたっ」
信「いよいよ活路は”東”だけだ」
覚悟の表情の信に蒙恬たち
王翦「楊端和に伝令を出せ」
「本軍の動きと”足並みをそろえよと」
「ここからは 急ぐぞ」
亜光「ハ!」
【馬知平野 楊端和軍vs公孫龍軍】
布陣したまま動かない両軍。
趙兵「……チッ」
「奴ら こちらが攻めねば動いてきませぬな…」
「そのくせつつくと狂ったように白兵戦に出てきよる」
「山猿共め 半分の軍で我らの足止めができていると思って得意になっておるのではありませぬか?」
公孫龍「足止めを図っているのはこちらの方だ」
「列尾を封じた時点で秦軍への兵糧攻めは始まっている」
「中で秦軍が何をしているのか知らぬが 刻一刻と奴らの首が締まっていっているのは間違いない」
「飢えを感じ出して初めて気付くであろう」
「趙王都圏に足を踏み入れたことが取り返しのつかぬ愚行であったことに」
兵士「将軍 報告です」
「敵が”東”へ少し隊を動かしています」
秦軍の動きを見ている公孫龍
「………」
「何も状況は変わりはせぬ」
「距離を保ったままついて行くぞ」
部下「ハハ!」
【現在の状況】
秦軍が一つずつ城を落とし、少しずつ民が東に追いやられている様子が分かる。
ナレーション:
王翦の細かい指示に従い
三軍が展開し中・小の都市を落として回ったため
城を追われた難民の群れは増え続ける一方であった
民衆「ハッハッ」
「ホギャ」
「ハッ」
「お腹すいた…」
「腹へったよォ」
「黄弁様 我々は北の遼陽の出が多い」
「遼陽へ向かった方が厚く保護されるんじゃ」
「ダメだ 北では十五万規模の戦場が広がっているそうだ」
「行けば巻き添えをくらう」
「えっ」
「ヒィ」
黄弁「ハッ ハッとにかく…」
「今は”東”へ向かうしかない」
「ハッ」
「腹へったー」
「ホギャ ホギャア」
「うわーん」
【山旦城】
移動していく民衆を城から見下ろしている信たち。
信「難民作って落とした城は占拠せず 軍は次へ動かす…」
「マジで一体何やらされてんだよ俺達は」
王賁「……」
蒙恬「……」
羌瘣「……」
「あ 分かった」
民衆を見ていた羌瘣が不意に呟く。
貂「?」
尾平「おーー何が分かったのかな 羌瘣ちゃああん」
羌瘣「………」
「イナゴだ」
田有「?」
貂「イナゴ?」
「……」
信「……」
王賁「……」
蒙恬「……」
とそこで蒙恬と王賁が同時に何かに気付く。
「!!」
蒙恬「えっ」
民衆の移動は、城から見下ろすとイナゴの大移動そのものだった。
ナレーション:
そして
王都圏南部に難民の大行列が出現していたその時──
ついに
李牧が王都 邯鄲へ到着した!
■王都圏南部に出来た奇妙で巨大な民の波!! そんな最中、ついに最大の敵・李牧が王都に到着する!!
次号、王翦の策の正体とは…!!?
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source : 超マンガ速報