【BORUTO -ボルト-】ネタバレ 11話「新たな任務!!」絵バレ 詳細 文字バレ 感想まとめ(画像あり)
634: 2017/03/30(木) 15:21:24.79
11回新たな任務!!
■「BORUTO-ボルト-」、ついに新展開突入ッ!!森を疾走するのは――!?
森を駆けるボルト班の3人。
任務内容をワイヤレスイヤホンで聞いているボルト。
木の葉丸『…という流れだ』
『作戦内容は理解したか?』
ボルト「……」
木の葉丸『…おい』
『聞ィてんのかボルト!コレェ!?』
ボルト「あっ…と わりィ木の葉丸先生!」
「ちゃんと聞ィてるってばさ!」
サラダ「またボーッとして!」
「アンタ最近なんか変だよ?大丈夫?」
ボルト「わりィわりィ 大丈夫だって!」
「………」
掌に残った印を見るボルト。
(…今んとこ特に変わった事はねーってばさ)
【回想】
サスケに相談しているボルト。
ボルト「あれ以来あいつの姿は見てねェし」
「あん時みてーな金縛りにも逢ってねーよ」
サスケ「……」
「あれは金縛りなんて生易しいもんじゃない」
「『時』そのものを止められたような感覚だった…」
「奴と直に接触したお前と輪廻眼で見ていたオレ以外は」
「“起きた事を認識すらしていない”ようだった」
ボルト「……」
サスケ「別にビビらせようって訳じゃないが…」
「お前の身に起きた事は“普通じゃない”」
「用心するんだ…」
「特にその掌の『印』」
「こっちでも調べておくが…」
「何か異変を感じたらすぐに知らせろ…」
「いいな…」
ボルト「……」
【回想終わり】
ボルト「考えたってしょうがねェ…」
「今は任務に集中だってばさ!」
ニュース『木ノ葉銀行を襲撃した強盗団のうち』
『「3名」が依然逃亡中です』
『非戦闘員の方々は不用意な外出を控えるよう』
『くれぐれもご注意下さい』
その強盗団らしき3人組が森を走る。
短髪「うまくいったな…!」
ヒゲ「…当然だろ」
「オレたち『狢(ムジナ)』にかかりゃチョロイ仕事だ」
「あとは頭領(おかしら)と合流して…」
短髪「わぁッ」
ロン毛「!?」
ロン毛が振り返ると、仲間の一人が転び、腕を伸ばしたミツキに捕らわれていた。
ロン毛「うわぁア」
「なッなンだありゃ」
ヒゲ「構うな行くぞッ」
再び走り出す2人の前に出て来たのはサラダ。
サラダ「ッしゃあンなろッ」
サクラ譲りの怪力でヒゲ面の男をぶっ飛ばしてしまう。
ロン毛「…あ…!」
「チッ…!」
「仕方ねぇ……」
「少し遊んでやるかッ」
手裏剣を投げるロン毛。
それを飛んで躱し、逆に手裏剣を投げ返すサラダ。
飛び降りたサラダが一気に距離を詰め、相手の刀を蹴り飛ばして強烈なボディー。
さらにドラゴンボール張りの体術を発揮。
最後に顔面に強烈な蹴りをいれてKO。
ヒゲ「…… ……」
「クソッ………」
サラダ「『狢強盗団』ねェ……」
「この程度なんだ」
「張り切って損しちゃった」
ヒゲ「……」
「腕に覚えがあるようだが…」
「オレらの『頭領(おかしら)』に比べりゃただのガキ同然だ…」
サラダ「へぇ…強いんだね その人」
「会ってみたいかも」
ヒゲ「ナメやがって小娘が!!」
ヒゲ男のパンチをガードするサラダだが、手首に仕込んでいた隠し刀が飛び出す。
サラダ「!」
「くッ!」
両手で刀を押さえるサラダ。
刀身はなぜか濡れている。
サラダ(毒か…!)
ヒゲ「御頭に会いたきゃ連れてってやるよ……」
「死体にしてからなァ…!」
サラダのピンチに気付くミツキ「!」
「サラダ!?」
ヒゲ「死ねッ」
しかし間一髪、現れたボルトがヒゲ男を蹴り飛ばす。
サラダ「ボルト!」
ボルト「らしくねーなサラダ!」
「油断したかよ」
サラダ「フン! わざわざ見せ場作ってやったんだからね…」
「あとで紅茶でもおごってもらうから」
ヒゲ(クソッ…もう一人いやがったか…!)
(3人相手はさすがに厳しいぜ…!)
ボンッ
煙玉に乗じて姿を消すヒゲ男。
サラダ(よし…3対1になったら逃げるだろうと踏んでたんだよね)
(ここまでは作戦どおり…)
(あとは『御頭』のところまで泳がせれば…)
ボルト「逃がすかァ!!」
ドヒュゥゥゥゥン!
両手に螺旋丸を作り始めるボルト
慌てるサラダ「えっ!?」
ボルト「そこだァ!」
ヒゲ男(…クソッ!!)
「螺旋丸!!」
螺旋丸で最後の一人を仕留めるボルト。
呆れて口が塞がらないサラダ「………あのバカ…!」
さっそくボルトに説教を始める。
サラダ「アンタ作戦ちゃんと聞ィてた!? ふつーにやっつけてどーすんの!!」
ボルト「いやーわりィわりィ…そーいう事だったのか…!」
「なんとなく聞ィてたもんで全く理解してなかったってばさ…」
ため息のサラダ
サラダ「まったくもう…自分はサポート役だとかなんとか言っときながら結局出しゃばるんだから!」
ボルト「さて…そろそろ行かねーとシカダイ達との待ち合わせに遅れちまうってばさ」
ミツキ「ボルト…さては『アレ』だね?」
ボルト「そうアレだよアレ! すぐ売り切れっからよォ」
サラダ『ちょっと!逃げる気!?』
ボルト『もういいだろ しつけーぞサラダ!』
マイク越しにそんな会話を聞いている木ノ葉丸。
木ノ葉丸「………やれやれ」
「ま アイツらにしちゃ上出来か…………」
【火影室】
ナルトにカタスケの件を報告しているイビキ。
イビキ「尋問の結果…科学忍具班特別上忍『遠野カタスケ』は 外部から何らかの『精神操作』を受けていたようだ」
ナルト「何だって…!? 誰かに操られてたってのか…?」
シカマル「そういやカタスケのおっさん 大会中少し様子が変だったな…」
サイ「すでに暗示は解けて勝機を取り戻しているが」
「事実を知って相当ショックを受けている」
サイ「知らず知らずのうちに『敵』の利益となる行動を取らされていたようだね」
イビキ「科学忍具に関する情報も流出した形跡がある」
ナルト「………まさかボルトの不正行為も…?」
イビキ「…いや その辺はカタスケにうまく乗せられただけだろう」
「いくら協力な暗示でも 複数人に仕掛ければボロが出やすくなるからな」
「敵も余計なリスクは負わないはずだ」
サイ「確かな事はまだ分からないけど」
「敵の目的は『科学忍具』絡みの何かである可能性が高いね…」
ナルト「…よし サイとイビキは引き続き捜査を続行してくれ」
「カタスケの処遇はシカマルに一任するってばよ」
シカマル「…了解」
「まあアレでも有能な人には違いねーからな…上手くやるわ」
ナルト「ああ頼む 後は…」
コンコン
部屋に入ってくるミライ。
ミライ「報告します!」
「木ノ葉丸小隊 里に潜入していた『狢強盗団』三名の確保に成功しました!」
ガタッと思わず立ち上がるナルト。
ナルト「ボルト達…やったか!」
シカマル「へェ…やるじゃねーかあいつら」
タバコを咥えるシカマル
シカマル「ミライおめー火ィ持ってね?」
ミライ「………」
「…ココ禁煙ですよシカマルさん」
シカマル「わーってるよ……」
「ところで『3人』って言ったな…頭領の『ショジョジ』は現れなかったか」
ナルト「………」
「『屍分身』のショジョジか…」
シカマル「ああ…手配帳(ビンゴブック)の大物だ」
「殺した人間の姿や声はおろか『記憶』までもコピーして变化しやがる…」
ナルト「………」
「早くなんとかしねーとな…」
シカマル「ま『狢』の事はオレらに任せとけ」
「お前は今日の『会談』に専念するんだ」
ナルト「あれ…会談って今日だっけ?」
シカマル「……あのなァ……前もって何べんも言ってンだろ」
「相手は火ノ国の『大名』なんだからよ…待たせたりすんじゃねーぞ!」
場面変わり、誰かと電話している偉そうなおっさん(大名:イッキュウ)。
『屍分身』のショジョジに似ているような気も…
イッキュウ「ああ…そうだ」
「ああ分かっておる」
「その件はこちらで対処するから……」
「…ああ心配いらん」
隣にいる子供「………」
イッキュウ「そうだ……ああ頼んだぞ」
電話を切るイッキュウ。
「…ったくやれやれ…」
電話を終えたイッキュウにさっそく話しかける子供(大名の子供:テントウ)
テントウ「ねえパパ!あのさ!」
「さっきの店で箱買いした中にさ……」
「ジャーン!! これ!」
嬉しそうにカードを見せつける。
そこには幼いナルトが写っていた。
テントウ「まだ持ってなかったやつ! あとねこっちはね…」
イッキュウ「…すまんなテントウ」
しょんぼりするテントウ
イッキュウ「急がねば火影殿との大事な会談に遅れてしまう」
「ヤマオカ!」
執事っぽいじいさんが返事をする
「ハイ 上様」
イッキュウ「テントウの事頼んだぞ 面倒見てやってくれ」
ヤマオカ「承知しました」
さっさと去っていくイッキュウに、落ち込むテントウ「…………」
黒服「こちらです」
イッキュウ「うむ」
イッキュウが去ったのを見送るテントウ。
急に態度が変わり、乱暴な口調で話し始める。
テントウ「おいヤマオカ!」
ヤマオカ「はいぼっちゃま」
テントウ「何箱あった? この店の『激・忍絵巻』は」
ヤマオカ「申し訳ございませんぼっちゃま…」
「こちらのお店ではお一人様につき3パックまで…と制限されているようでして」
テントウ「はぁ? 冗談はよせよヤマオカ…」
「お金があるのに買えないなんておかしいだろ?箱買いがダメだってんなら…」
ドヤ顔でクレジットカードを取り出すテントウ。
「店ごと買えばいいじゃないか」
【駄菓子屋】
場面変わり、どこかの駄菓子屋にはボルトとシカダイ、いのじんの姿。
店員「あいよ 30両ね」
カードパックを買っているボルト
ボルト「ふうっ……」
「…よォし……いくぜ…頼むッ!」
【SSR】
七代目火影うずまきナルト
カードを放り投げるボルト
「ダァ――――くそッ!!」
「またハズレだァ―――!!」
笑うシカダイ「カッカッカッ…!」
いのじん「『SSR(超激レア)』の七代目のカードをハズレって…」
ボルト「もう5枚も持ってンだよチキショー!」
「おかしいーだろ どういう確立だよ!!」
「くそっ…! 今日はもう使うまいと思ってたけど…仕方ねえ……!」
「おばちゃん『ゲキマ』もう1個!」
おばちゃん「へっへっ あいよバカ息子」
シカダイ「ボルト…お前 任務報酬全部使うつもりか?」
ボルト「うーるせっ」
シカダイ「そんなにしてまでよォ…一体何のカード狙ってンだよ」
ボルト「へへ…!いつか当たったら見してやんよ」
「すっげーレアもんだからよ! 一生見る事ないかも知んねーけどな」
そんなボルトたちを遠巻きに見ているサラダ。
「……………」
そこにミツキもやってくる。
サラダ「本ッ当バカだね男って…」
「中身の分かんないものにあんなにお金使っちゃって…何が楽しいんだか」
ミツキ「『激・忍絵巻』通称『ゲマキ』」
「歴代の有名な忍達をモチーフにした大人気のカードゲームさ」
「子供たちはみんなハマッてるよ」
「大きい店だと入荷したその日に完売しちゃうほどの人気なんだ」
近くのベンチではボルトたち以外にもゲマキで遊ぶ子供たちの姿が。
サラダ「………ふーん……」
「けっこう詳しいみたいだけど アンタはやらないの?ミツキ」
ミツキ「…いやぁ」
「ボクは……」
「おぉ――――い!」
ボルト「ん?」
遠くから走ってくるメタル・リー。
シカダイ「なんだ リーじゃねェか」
ボルト「どしたァ またトレーニングがてらの伝言かァ?」
息を切らしながら答えるメタル「その通りですボルト君」
「木ノ葉丸先生が呼んでますよ」
ボルト「えぇ~…!? オレェ?」
【火影室】
火影室に呼ばれたボルト。
ボルト「…ったく先生よォォ」
「任務終わりのリラックスタイムを邪魔しねーでくんねェかなァ」
木ノ葉丸「おうボルト! わりィな急に呼び出して」
木の葉丸の前には偉そうにソファーに座るテントウの姿が。
木ノ葉丸「紹介するよ」
「こちら火ノ国の大名 まどかイッキュウ殿のご子息…」
「まどかテントウ殿だ」
ボルト「…!」
「大名様の…?」
テントウが立ち上がり、腕を差し出す。
テントウ「キミがボルト君か 会えて光栄だよ」
「ボクはまどかテントウ テントウでいいよ」
ボルト「うずまきボルトだ」
「オレもボルトでいいぜ! よろしくなテントウ!」
手を握り返すボルトを上から下までジロジロ見ているテントウ。
テントウ「………ふぅーん………」
「七代目の火影の息子って割には ずいぶんみすぼらしい格好してるねえ」
ボルト「……あ”ァ?」
テントウ「まァ しっかり仕事してくれさえすれば文句ないけどね!」
「ウデは立つんだろ?」
ボルト(…………!?)
(なんだァ……!? コイツ…!)
「木ノ葉丸先生ェ! どういう事だよこれってば?」
木の葉丸「ハハ…!」
「まァ落ちつけって これも『任務』なんだボルト」
「今日から数日間 お前にテントウ殿の『護衛』についてもらう」
ボルト(……!)
(護衛………!? …コイツの……!?)
ボルトは怒った口調で木ノ葉丸に愚痴る
ボルト「何だよそれェ!」
「何でオレだよ!? サラダやミツキでもいーじゃんかよォ!」
「つーかオレ コイツとはぜってーうまくやれない確信があるんだけど…!」
木ノ葉丸「…まあそう言うな」
「他ならぬ我が国の大名まどかイッキュウ殿から ぜひお前にって直々のご指名なんだぞ?」
「大名殿は里との大事な会談のためにお忍びで滞在中だ」
「その間ご子息に何かあっちゃ困るだろ」
ボルト「………」
(ご子息…………)
(…コイツがねェ……)
木ノ葉丸はボルトの耳元に囁く。
木の葉丸「まあアレだ…ぶっちゃけた話」
「教育の一環として『忍者』の何たるかを見せてやって欲しいんだとさ」
ボルト「!」
「……じゃあ『護衛』ってのは」
「ま…半分は方便だな」
テントウが出されたお茶にさっそく文句をつける。
「うーん 風味も何もあったもんじゃあないな…」
「初めての味…これが安物の紅茶か…!」
「なあボルト! いい機会だ」
「君らのレベルの生活というものを見せてくれよ 興味がわいてきたぞ!」
ボルト「…………………………」
「先生……護衛どころか今すぐブン殴りてェ気分なんだけど」
木ノ葉丸「ま…こういう苦労もしとけボルト…」
「お前にとっても良い勉強になるだろコレ」
ボルト「…………………はぁ~~……」
「…マジかよクソ……」
テントウ「へへへ…!」
「よろしくねボルト!」
■どこを切ってもバカ息子!? モモシキよりも手強そうな(?)任務、スタート!!
次号、二人に待ち受けるものとは??
http://onepiece-naruto.com/blog-entry-2391.html
■「BORUTO-ボルト-」、ついに新展開突入ッ!!森を疾走するのは――!?
森を駆けるボルト班の3人。
任務内容をワイヤレスイヤホンで聞いているボルト。
木の葉丸『…という流れだ』
『作戦内容は理解したか?』
ボルト「……」
木の葉丸『…おい』
『聞ィてんのかボルト!コレェ!?』
ボルト「あっ…と わりィ木の葉丸先生!」
「ちゃんと聞ィてるってばさ!」
サラダ「またボーッとして!」
「アンタ最近なんか変だよ?大丈夫?」
ボルト「わりィわりィ 大丈夫だって!」
「………」
掌に残った印を見るボルト。
(…今んとこ特に変わった事はねーってばさ)
【回想】
サスケに相談しているボルト。
ボルト「あれ以来あいつの姿は見てねェし」
「あん時みてーな金縛りにも逢ってねーよ」
サスケ「……」
「あれは金縛りなんて生易しいもんじゃない」
「『時』そのものを止められたような感覚だった…」
「奴と直に接触したお前と輪廻眼で見ていたオレ以外は」
「“起きた事を認識すらしていない”ようだった」
ボルト「……」
サスケ「別にビビらせようって訳じゃないが…」
「お前の身に起きた事は“普通じゃない”」
「用心するんだ…」
「特にその掌の『印』」
「こっちでも調べておくが…」
「何か異変を感じたらすぐに知らせろ…」
「いいな…」
ボルト「……」
【回想終わり】
ボルト「考えたってしょうがねェ…」
「今は任務に集中だってばさ!」
ニュース『木ノ葉銀行を襲撃した強盗団のうち』
『「3名」が依然逃亡中です』
『非戦闘員の方々は不用意な外出を控えるよう』
『くれぐれもご注意下さい』
その強盗団らしき3人組が森を走る。
短髪「うまくいったな…!」
ヒゲ「…当然だろ」
「オレたち『狢(ムジナ)』にかかりゃチョロイ仕事だ」
「あとは頭領(おかしら)と合流して…」
短髪「わぁッ」
ロン毛「!?」
ロン毛が振り返ると、仲間の一人が転び、腕を伸ばしたミツキに捕らわれていた。
ロン毛「うわぁア」
「なッなンだありゃ」
ヒゲ「構うな行くぞッ」
再び走り出す2人の前に出て来たのはサラダ。
サラダ「ッしゃあンなろッ」
サクラ譲りの怪力でヒゲ面の男をぶっ飛ばしてしまう。
ロン毛「…あ…!」
「チッ…!」
「仕方ねぇ……」
「少し遊んでやるかッ」
手裏剣を投げるロン毛。
それを飛んで躱し、逆に手裏剣を投げ返すサラダ。
飛び降りたサラダが一気に距離を詰め、相手の刀を蹴り飛ばして強烈なボディー。
さらにドラゴンボール張りの体術を発揮。
最後に顔面に強烈な蹴りをいれてKO。
ヒゲ「…… ……」
「クソッ………」
サラダ「『狢強盗団』ねェ……」
「この程度なんだ」
「張り切って損しちゃった」
ヒゲ「……」
「腕に覚えがあるようだが…」
「オレらの『頭領(おかしら)』に比べりゃただのガキ同然だ…」
サラダ「へぇ…強いんだね その人」
「会ってみたいかも」
ヒゲ「ナメやがって小娘が!!」
ヒゲ男のパンチをガードするサラダだが、手首に仕込んでいた隠し刀が飛び出す。
サラダ「!」
「くッ!」
両手で刀を押さえるサラダ。
刀身はなぜか濡れている。
サラダ(毒か…!)
ヒゲ「御頭に会いたきゃ連れてってやるよ……」
「死体にしてからなァ…!」
サラダのピンチに気付くミツキ「!」
「サラダ!?」
ヒゲ「死ねッ」
しかし間一髪、現れたボルトがヒゲ男を蹴り飛ばす。
サラダ「ボルト!」
ボルト「らしくねーなサラダ!」
「油断したかよ」
サラダ「フン! わざわざ見せ場作ってやったんだからね…」
「あとで紅茶でもおごってもらうから」
ヒゲ(クソッ…もう一人いやがったか…!)
(3人相手はさすがに厳しいぜ…!)
ボンッ
煙玉に乗じて姿を消すヒゲ男。
サラダ(よし…3対1になったら逃げるだろうと踏んでたんだよね)
(ここまでは作戦どおり…)
(あとは『御頭』のところまで泳がせれば…)
ボルト「逃がすかァ!!」
ドヒュゥゥゥゥン!
両手に螺旋丸を作り始めるボルト
慌てるサラダ「えっ!?」
ボルト「そこだァ!」
ヒゲ男(…クソッ!!)
「螺旋丸!!」
螺旋丸で最後の一人を仕留めるボルト。
呆れて口が塞がらないサラダ「………あのバカ…!」
さっそくボルトに説教を始める。
サラダ「アンタ作戦ちゃんと聞ィてた!? ふつーにやっつけてどーすんの!!」
ボルト「いやーわりィわりィ…そーいう事だったのか…!」
「なんとなく聞ィてたもんで全く理解してなかったってばさ…」
ため息のサラダ
サラダ「まったくもう…自分はサポート役だとかなんとか言っときながら結局出しゃばるんだから!」
ボルト「さて…そろそろ行かねーとシカダイ達との待ち合わせに遅れちまうってばさ」
ミツキ「ボルト…さては『アレ』だね?」
ボルト「そうアレだよアレ! すぐ売り切れっからよォ」
サラダ『ちょっと!逃げる気!?』
ボルト『もういいだろ しつけーぞサラダ!』
マイク越しにそんな会話を聞いている木ノ葉丸。
木ノ葉丸「………やれやれ」
「ま アイツらにしちゃ上出来か…………」
【火影室】
ナルトにカタスケの件を報告しているイビキ。
イビキ「尋問の結果…科学忍具班特別上忍『遠野カタスケ』は 外部から何らかの『精神操作』を受けていたようだ」
ナルト「何だって…!? 誰かに操られてたってのか…?」
シカマル「そういやカタスケのおっさん 大会中少し様子が変だったな…」
サイ「すでに暗示は解けて勝機を取り戻しているが」
「事実を知って相当ショックを受けている」
サイ「知らず知らずのうちに『敵』の利益となる行動を取らされていたようだね」
イビキ「科学忍具に関する情報も流出した形跡がある」
ナルト「………まさかボルトの不正行為も…?」
イビキ「…いや その辺はカタスケにうまく乗せられただけだろう」
「いくら協力な暗示でも 複数人に仕掛ければボロが出やすくなるからな」
「敵も余計なリスクは負わないはずだ」
サイ「確かな事はまだ分からないけど」
「敵の目的は『科学忍具』絡みの何かである可能性が高いね…」
ナルト「…よし サイとイビキは引き続き捜査を続行してくれ」
「カタスケの処遇はシカマルに一任するってばよ」
シカマル「…了解」
「まあアレでも有能な人には違いねーからな…上手くやるわ」
ナルト「ああ頼む 後は…」
コンコン
部屋に入ってくるミライ。
ミライ「報告します!」
「木ノ葉丸小隊 里に潜入していた『狢強盗団』三名の確保に成功しました!」
ガタッと思わず立ち上がるナルト。
ナルト「ボルト達…やったか!」
シカマル「へェ…やるじゃねーかあいつら」
タバコを咥えるシカマル
シカマル「ミライおめー火ィ持ってね?」
ミライ「………」
「…ココ禁煙ですよシカマルさん」
シカマル「わーってるよ……」
「ところで『3人』って言ったな…頭領の『ショジョジ』は現れなかったか」
ナルト「………」
「『屍分身』のショジョジか…」
シカマル「ああ…手配帳(ビンゴブック)の大物だ」
「殺した人間の姿や声はおろか『記憶』までもコピーして变化しやがる…」
ナルト「………」
「早くなんとかしねーとな…」
シカマル「ま『狢』の事はオレらに任せとけ」
「お前は今日の『会談』に専念するんだ」
ナルト「あれ…会談って今日だっけ?」
シカマル「……あのなァ……前もって何べんも言ってンだろ」
「相手は火ノ国の『大名』なんだからよ…待たせたりすんじゃねーぞ!」
場面変わり、誰かと電話している偉そうなおっさん(大名:イッキュウ)。
『屍分身』のショジョジに似ているような気も…
イッキュウ「ああ…そうだ」
「ああ分かっておる」
「その件はこちらで対処するから……」
「…ああ心配いらん」
隣にいる子供「………」
イッキュウ「そうだ……ああ頼んだぞ」
電話を切るイッキュウ。
「…ったくやれやれ…」
電話を終えたイッキュウにさっそく話しかける子供(大名の子供:テントウ)
テントウ「ねえパパ!あのさ!」
「さっきの店で箱買いした中にさ……」
「ジャーン!! これ!」
嬉しそうにカードを見せつける。
そこには幼いナルトが写っていた。
テントウ「まだ持ってなかったやつ! あとねこっちはね…」
イッキュウ「…すまんなテントウ」
しょんぼりするテントウ
イッキュウ「急がねば火影殿との大事な会談に遅れてしまう」
「ヤマオカ!」
執事っぽいじいさんが返事をする
「ハイ 上様」
イッキュウ「テントウの事頼んだぞ 面倒見てやってくれ」
ヤマオカ「承知しました」
さっさと去っていくイッキュウに、落ち込むテントウ「…………」
黒服「こちらです」
イッキュウ「うむ」
イッキュウが去ったのを見送るテントウ。
急に態度が変わり、乱暴な口調で話し始める。
テントウ「おいヤマオカ!」
ヤマオカ「はいぼっちゃま」
テントウ「何箱あった? この店の『激・忍絵巻』は」
ヤマオカ「申し訳ございませんぼっちゃま…」
「こちらのお店ではお一人様につき3パックまで…と制限されているようでして」
テントウ「はぁ? 冗談はよせよヤマオカ…」
「お金があるのに買えないなんておかしいだろ?箱買いがダメだってんなら…」
ドヤ顔でクレジットカードを取り出すテントウ。
「店ごと買えばいいじゃないか」
【駄菓子屋】
場面変わり、どこかの駄菓子屋にはボルトとシカダイ、いのじんの姿。
店員「あいよ 30両ね」
カードパックを買っているボルト
ボルト「ふうっ……」
「…よォし……いくぜ…頼むッ!」
【SSR】
七代目火影うずまきナルト
カードを放り投げるボルト
「ダァ――――くそッ!!」
「またハズレだァ―――!!」
笑うシカダイ「カッカッカッ…!」
いのじん「『SSR(超激レア)』の七代目のカードをハズレって…」
ボルト「もう5枚も持ってンだよチキショー!」
「おかしいーだろ どういう確立だよ!!」
「くそっ…! 今日はもう使うまいと思ってたけど…仕方ねえ……!」
「おばちゃん『ゲキマ』もう1個!」
おばちゃん「へっへっ あいよバカ息子」
シカダイ「ボルト…お前 任務報酬全部使うつもりか?」
ボルト「うーるせっ」
シカダイ「そんなにしてまでよォ…一体何のカード狙ってンだよ」
ボルト「へへ…!いつか当たったら見してやんよ」
「すっげーレアもんだからよ! 一生見る事ないかも知んねーけどな」
そんなボルトたちを遠巻きに見ているサラダ。
「……………」
そこにミツキもやってくる。
サラダ「本ッ当バカだね男って…」
「中身の分かんないものにあんなにお金使っちゃって…何が楽しいんだか」
ミツキ「『激・忍絵巻』通称『ゲマキ』」
「歴代の有名な忍達をモチーフにした大人気のカードゲームさ」
「子供たちはみんなハマッてるよ」
「大きい店だと入荷したその日に完売しちゃうほどの人気なんだ」
近くのベンチではボルトたち以外にもゲマキで遊ぶ子供たちの姿が。
サラダ「………ふーん……」
「けっこう詳しいみたいだけど アンタはやらないの?ミツキ」
ミツキ「…いやぁ」
「ボクは……」
「おぉ――――い!」
ボルト「ん?」
遠くから走ってくるメタル・リー。
シカダイ「なんだ リーじゃねェか」
ボルト「どしたァ またトレーニングがてらの伝言かァ?」
息を切らしながら答えるメタル「その通りですボルト君」
「木ノ葉丸先生が呼んでますよ」
ボルト「えぇ~…!? オレェ?」
【火影室】
火影室に呼ばれたボルト。
ボルト「…ったく先生よォォ」
「任務終わりのリラックスタイムを邪魔しねーでくんねェかなァ」
木ノ葉丸「おうボルト! わりィな急に呼び出して」
木の葉丸の前には偉そうにソファーに座るテントウの姿が。
木ノ葉丸「紹介するよ」
「こちら火ノ国の大名 まどかイッキュウ殿のご子息…」
「まどかテントウ殿だ」
ボルト「…!」
「大名様の…?」
テントウが立ち上がり、腕を差し出す。
テントウ「キミがボルト君か 会えて光栄だよ」
「ボクはまどかテントウ テントウでいいよ」
ボルト「うずまきボルトだ」
「オレもボルトでいいぜ! よろしくなテントウ!」
手を握り返すボルトを上から下までジロジロ見ているテントウ。
テントウ「………ふぅーん………」
「七代目の火影の息子って割には ずいぶんみすぼらしい格好してるねえ」
ボルト「……あ”ァ?」
テントウ「まァ しっかり仕事してくれさえすれば文句ないけどね!」
「ウデは立つんだろ?」
ボルト(…………!?)
(なんだァ……!? コイツ…!)
「木ノ葉丸先生ェ! どういう事だよこれってば?」
木の葉丸「ハハ…!」
「まァ落ちつけって これも『任務』なんだボルト」
「今日から数日間 お前にテントウ殿の『護衛』についてもらう」
ボルト(……!)
(護衛………!? …コイツの……!?)
ボルトは怒った口調で木ノ葉丸に愚痴る
ボルト「何だよそれェ!」
「何でオレだよ!? サラダやミツキでもいーじゃんかよォ!」
「つーかオレ コイツとはぜってーうまくやれない確信があるんだけど…!」
木ノ葉丸「…まあそう言うな」
「他ならぬ我が国の大名まどかイッキュウ殿から ぜひお前にって直々のご指名なんだぞ?」
「大名殿は里との大事な会談のためにお忍びで滞在中だ」
「その間ご子息に何かあっちゃ困るだろ」
ボルト「………」
(ご子息…………)
(…コイツがねェ……)
木ノ葉丸はボルトの耳元に囁く。
木の葉丸「まあアレだ…ぶっちゃけた話」
「教育の一環として『忍者』の何たるかを見せてやって欲しいんだとさ」
ボルト「!」
「……じゃあ『護衛』ってのは」
「ま…半分は方便だな」
テントウが出されたお茶にさっそく文句をつける。
「うーん 風味も何もあったもんじゃあないな…」
「初めての味…これが安物の紅茶か…!」
「なあボルト! いい機会だ」
「君らのレベルの生活というものを見せてくれよ 興味がわいてきたぞ!」
ボルト「…………………………」
「先生……護衛どころか今すぐブン殴りてェ気分なんだけど」
木ノ葉丸「ま…こういう苦労もしとけボルト…」
「お前にとっても良い勉強になるだろコレ」
ボルト「…………………はぁ~~……」
「…マジかよクソ……」
テントウ「へへへ…!」
「よろしくねボルト!」
■どこを切ってもバカ息子!? モモシキよりも手強そうな(?)任務、スタート!!
次号、二人に待ち受けるものとは??
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source : 超マンガ速報