某所にも詳細来てんな
http://onepiece-naruto.com/blog-entry-1263.html
丼を完成させたソーマは自信満々で器をテーブルに置く。
えりな「……自信だけはあるようね…では聞きましょうか」
「この私に対していったいどんな品を作ったのか!」
■完成ッ!!
ニヤっと笑うソーマ「お答えするよ…こいつは」
「ゆきひら流『”鶏卵”の天ぷら丼』だ!!」
それを聞いて固まる一同
えりな「鶏卵の……天ぷら!?」
■創真、渾身の一品!!!
困惑する一同(どうやって揚げたんだ?)
榊「生卵を油に入れたところで…天ぷらになるわけないわよね ぐちゃぐちゃになっちゃう…!」
吉野「そもそも衣がつけらんないじゃん!」
丸井「まさか殻付きのまま揚げた…!?」
佐藤「おいおい殻ごとバリバリ食えってかぁ?」
困惑する一同だが、えりなもまた箸を持ちながら困っていた。
えりな(い…いったいどういう事!?)
サクっと箸を入れると、中から崩れた半熟玉子がトロ~リ
えりな「………っ」
(白身だけがわずかに固まりはじめて そして黄身は見事なまでの半熟!)
(トロトロに仕上がっている……!)
(もしや半熟のゆで卵に衣をつけて揚げた…?いいえ!)
(それでは天ぷらにする熱で黄身が固まってしまう どうやってこの料理を!?)
ヘラヘラしてるソーマ「へっへっへぇ~不思議だろー? 気になるだろー? どうやって作ったか!」
えりな(くっ…相変わらず腹立たしいわね…!)
ソーマ「その種明かしは…」
「こん中を見ればわかるぜ」
冷凍庫を開けるソーマ。
えりな「……これは!?」
「卵が冷凍庫に!?」
ソーマ「そ! これは凍らせといた生卵に衣をまとわせて揚げた天ぷら!!」
「そしてそいつを主役にした天丼ってわけだ!」
「生卵はビニール袋とかに入れて冷凍する! 凍ると中身の体積が膨張して殻が割れちまうからな」
※飲み物などの瓶を冷凍庫に入れておくと割れてしまうのとおなじ理由
「鶏卵の消費期限はふつう産卵から21日後くらいまでだけど 冷凍すればだいたい50日間は日持ちするようになるんだよな~」
「調理手順は…殻をむいたら衣をまとわせてカラッと揚げる」
「炊きたてご飯にタレをたっぷりかけて卵の天ぷらをのっけて その上から更にタレをかけて紫蘇の素揚げを添えて…
「おわり」
「お手軽なのに美味いんだこれが!」
「以上が卵を天ぷらにできた秘密……んまぁどにかく食ってみろよ! 冷めたら揚げたてのザクザク感が台無しになっちまうからさ」
無邪気に笑うソーマ。
えりな「フン…相変わらず無茶苦茶な料理をするわね」
「しかしそんなアイディア料理は私には通用しません」
「卵が主役の料理はシンプルだからこそ料理人の腕…そして素材の良し悪しがダイレクトに料理へ反映される!」
「神の舌へこの品を出した事…後悔しないことね」
箸をとるえりな。
青木「おおおぉ! えりなっちが食うみたいだぞ」
丸井「うん…はたしてお眼鏡に適うのだろうか!?」
心配そうな榊「…………」
田所「…?涼子ちゃんどうかした?」
榊「……いえ…ちょっと気になる事があって……」
「幸平くんついこの間まとめ買いしてたのよね 1パック106円の激安特売卵を…」
『安売りしてたから大量に買っちまったぜ~!』
『そんなに買って使い切れるの?』
『だいじょうぶだいじょうぶー ちゃんと保存方法考えてるからさー』
という会話を思い出す榊。
秘書子「マズいぞ…!! えりな様は幼少期から高級かつ厳選された食材にだけ囲まれ育ってきた!」
「もし安物の食材を口にしたらお体にどんな異変をきたすか分かったものではない!!」
一同「何ーーーーー!!?(汗)」
ほかほかの天丼を口に運ぶえりな。
吉野(えりなっち食べちゃだめー!!)
しかし、一口料理を運んだえりなが固まり、しばし静寂が。
一同「………?」「?」
えりな「…君の用意した卵が高級な烏骨鶏卵やブランド卵とも違うことは食べた瞬間に分かったわ…」
「これは高級美食とはほど遠い一般家庭の食卓で出されるレベルの物……」
「なのに……」
えりなが一瞬でおはだけ、全裸で昇天していく。
えりなは局部がビクッの書き文字で隠されてるだけ、エ〇イ。
えりな「どうしてここまで繊細で深い味わいが生まれているの!!?」
吉野「おおーーっ やったぁああ!!」
榊「特売の卵…なのに!?」
青木「なにをやったんだ幸平ぁ!?」
ソーマ「冷凍することで卵に起きる変化だけど もういっこ言ってない利点があるんだよ」
えりな「……!?」
ソーマ「それは 黄身がもつ“風味の濃度”が一段深まることだ」
えりな「風味の…濃度ですって!?」
ソーマ「鶏卵は凍らせることによってたんぱく質がぎゅっと固まってゼリー状になる!するとモチモチ・プルプル・クリーミーな食感になって特に黄身の風味とコクがぐっと濃厚になるんだよ」
「つまり卵を凍らせる事がこの天丼の美味さの最大のポイントなんだ!」
「そしてたっぷりかけたのは食事処ゆきひら特製ブレンドのうま味抜群甘辛ダレ! 鰹出汁をベースに醤油やみりんで濃いめに作ってある」
「これが卵にもごはんにも合わないワケないんだな!」
その解説を聞いてるだけでよだれが出てくる田所・吉野・秘書子
ソーマ「ただし…コクの強すぎる高級卵を使えば丼全体 がクドくなっちまう」
ハッと気づくえりな「まさかそれで……!?」
ソーマ「そう!」
「① 冷凍卵の食感・コク ②特製ダレの濃厚感 この両方を活かすには むしろ淡白な卵こそがベストなのさ!」
榊「そっか…! 特売卵をチョイスしたのにも理由があったのね!」
田所「さすが創真くん!」
えりな「……どうして どうして卵を使おうと思ったの…?」
ソーマ「あん時お前が出したお題も卵だったからさ」
編入試験の時のことを思い出すソーマ。
ソーマ「俺たちの因縁にケリつけるのにぴったりな品だと思わねーか?」
目を伏せるえりな「どうして……」
ソーマ「ん?」
えりな「どうしてこんな事をおもいつくの…?」
「卵は鮮度が命ということは常識…凍らせるなんて頭に浮かんでも試そうとする料理人など私は知らないわ…!」
「それにいかに稀少で良質なものを手に入れられるか苦心するのが普通でしょう?」
「なのに…君はなぜ……!どうしてこんな」
ソーマ「だって その方がおもしれーじゃん」
「俺の個人的な意見なんだけどさ」
「“正解”ひとつしか知らない奴は“もっとすごいもの”にはたどり着けない気がするんだ」
いつかのあのセリフを吐くソーマ。
「それになによりも――」
【えりなの回想】
城一郎が家を訪ねてきたときのことを思い出すえりな。
えりな「あの……っ どうして…どうしてこんな組み合わせを思いつくのですか?」
「どの皿もものすごく斬新で…奇抜なのに丁寧で…美味しい皿になるってはじめからわかるのですか?」
城一郎「わかんないよ?」
えりな「え?」
城一郎「新しい料理を試す時はいつも確信半分博打半分さ」
「今日だって何品かは君のお爺さんを実験台にさせてもらったよ」
爺「………」
えりな「なぜそこまでして――…」
城一郎「決まってるさ」
城一郎・ソーマ「行きつく先がわかってたら楽しくないだろ?」
【回想終わり】
目が覚めたような表情のえりな(あぁ……そうだ いま思い出した)
丼を勢いよく掻き込んでいくえりな
(私は)
(そんな料理をしたかったんだ)
(思い…だした――…)
じゅわーっと口の中全体に味が染みわたり、思わず涙が浮かんでくる。
丁寧に箸をおき、最後の一口を飲み乾したえりなは至福の表情。
そんなえりなを背後からやさしく見守るソーマ
■お祖末ーー!!
おまけ:ソーマ特別読み切り編(第一巻収録)の一コマ↓
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丼を完成させたソーマは自信満々で器をテーブルに置く。
えりな「……自信だけはあるようね…では聞きましょうか」
「この私に対していったいどんな品を作ったのか!」
■完成ッ!!
ニヤっと笑うソーマ「お答えするよ…こいつは」
「ゆきひら流『”鶏卵”の天ぷら丼』だ!!」
それを聞いて固まる一同
えりな「鶏卵の……天ぷら!?」
■創真、渾身の一品!!!
困惑する一同(どうやって揚げたんだ?)
榊「生卵を油に入れたところで…天ぷらになるわけないわよね ぐちゃぐちゃになっちゃう…!」
吉野「そもそも衣がつけらんないじゃん!」
丸井「まさか殻付きのまま揚げた…!?」
佐藤「おいおい殻ごとバリバリ食えってかぁ?」
困惑する一同だが、えりなもまた箸を持ちながら困っていた。
えりな(い…いったいどういう事!?)
サクっと箸を入れると、中から崩れた半熟玉子がトロ~リ
えりな「………っ」
(白身だけがわずかに固まりはじめて そして黄身は見事なまでの半熟!)
(トロトロに仕上がっている……!)
(もしや半熟のゆで卵に衣をつけて揚げた…?いいえ!)
(それでは天ぷらにする熱で黄身が固まってしまう どうやってこの料理を!?)
ヘラヘラしてるソーマ「へっへっへぇ~不思議だろー? 気になるだろー? どうやって作ったか!」
えりな(くっ…相変わらず腹立たしいわね…!)
ソーマ「その種明かしは…」
「こん中を見ればわかるぜ」
冷凍庫を開けるソーマ。
えりな「……これは!?」
「卵が冷凍庫に!?」
ソーマ「そ! これは凍らせといた生卵に衣をまとわせて揚げた天ぷら!!」
「そしてそいつを主役にした天丼ってわけだ!」
「生卵はビニール袋とかに入れて冷凍する! 凍ると中身の体積が膨張して殻が割れちまうからな」
※飲み物などの瓶を冷凍庫に入れておくと割れてしまうのとおなじ理由
「鶏卵の消費期限はふつう産卵から21日後くらいまでだけど 冷凍すればだいたい50日間は日持ちするようになるんだよな~」
「調理手順は…殻をむいたら衣をまとわせてカラッと揚げる」
「炊きたてご飯にタレをたっぷりかけて卵の天ぷらをのっけて その上から更にタレをかけて紫蘇の素揚げを添えて…
「おわり」
「お手軽なのに美味いんだこれが!」
「以上が卵を天ぷらにできた秘密……んまぁどにかく食ってみろよ! 冷めたら揚げたてのザクザク感が台無しになっちまうからさ」
無邪気に笑うソーマ。
えりな「フン…相変わらず無茶苦茶な料理をするわね」
「しかしそんなアイディア料理は私には通用しません」
「卵が主役の料理はシンプルだからこそ料理人の腕…そして素材の良し悪しがダイレクトに料理へ反映される!」
「神の舌へこの品を出した事…後悔しないことね」
箸をとるえりな。
青木「おおおぉ! えりなっちが食うみたいだぞ」
丸井「うん…はたしてお眼鏡に適うのだろうか!?」
心配そうな榊「…………」
田所「…?涼子ちゃんどうかした?」
榊「……いえ…ちょっと気になる事があって……」
「幸平くんついこの間まとめ買いしてたのよね 1パック106円の激安特売卵を…」
『安売りしてたから大量に買っちまったぜ~!』
『そんなに買って使い切れるの?』
『だいじょうぶだいじょうぶー ちゃんと保存方法考えてるからさー』
という会話を思い出す榊。
秘書子「マズいぞ…!! えりな様は幼少期から高級かつ厳選された食材にだけ囲まれ育ってきた!」
「もし安物の食材を口にしたらお体にどんな異変をきたすか分かったものではない!!」
一同「何ーーーーー!!?(汗)」
ほかほかの天丼を口に運ぶえりな。
吉野(えりなっち食べちゃだめー!!)
しかし、一口料理を運んだえりなが固まり、しばし静寂が。
一同「………?」「?」
えりな「…君の用意した卵が高級な烏骨鶏卵やブランド卵とも違うことは食べた瞬間に分かったわ…」
「これは高級美食とはほど遠い一般家庭の食卓で出されるレベルの物……」
「なのに……」
えりなが一瞬でおはだけ、全裸で昇天していく。
えりなは局部がビクッの書き文字で隠されてるだけ、エ〇イ。
えりな「どうしてここまで繊細で深い味わいが生まれているの!!?」
吉野「おおーーっ やったぁああ!!」
榊「特売の卵…なのに!?」
青木「なにをやったんだ幸平ぁ!?」
ソーマ「冷凍することで卵に起きる変化だけど もういっこ言ってない利点があるんだよ」
えりな「……!?」
ソーマ「それは 黄身がもつ“風味の濃度”が一段深まることだ」
えりな「風味の…濃度ですって!?」
ソーマ「鶏卵は凍らせることによってたんぱく質がぎゅっと固まってゼリー状になる!するとモチモチ・プルプル・クリーミーな食感になって特に黄身の風味とコクがぐっと濃厚になるんだよ」
「つまり卵を凍らせる事がこの天丼の美味さの最大のポイントなんだ!」
「そしてたっぷりかけたのは食事処ゆきひら特製ブレンドのうま味抜群甘辛ダレ! 鰹出汁をベースに醤油やみりんで濃いめに作ってある」
「これが卵にもごはんにも合わないワケないんだな!」
その解説を聞いてるだけでよだれが出てくる田所・吉野・秘書子
ソーマ「ただし…コクの強すぎる高級卵を使えば丼全体 がクドくなっちまう」
ハッと気づくえりな「まさかそれで……!?」
ソーマ「そう!」
「① 冷凍卵の食感・コク ②特製ダレの濃厚感 この両方を活かすには むしろ淡白な卵こそがベストなのさ!」
榊「そっか…! 特売卵をチョイスしたのにも理由があったのね!」
田所「さすが創真くん!」
えりな「……どうして どうして卵を使おうと思ったの…?」
ソーマ「あん時お前が出したお題も卵だったからさ」
編入試験の時のことを思い出すソーマ。
ソーマ「俺たちの因縁にケリつけるのにぴったりな品だと思わねーか?」
目を伏せるえりな「どうして……」
ソーマ「ん?」
えりな「どうしてこんな事をおもいつくの…?」
「卵は鮮度が命ということは常識…凍らせるなんて頭に浮かんでも試そうとする料理人など私は知らないわ…!」
「それにいかに稀少で良質なものを手に入れられるか苦心するのが普通でしょう?」
「なのに…君はなぜ……!どうしてこんな」
ソーマ「だって その方がおもしれーじゃん」
「俺の個人的な意見なんだけどさ」
「“正解”ひとつしか知らない奴は“もっとすごいもの”にはたどり着けない気がするんだ」
いつかのあのセリフを吐くソーマ。
「それになによりも――」
【えりなの回想】
城一郎が家を訪ねてきたときのことを思い出すえりな。
えりな「あの……っ どうして…どうしてこんな組み合わせを思いつくのですか?」
「どの皿もものすごく斬新で…奇抜なのに丁寧で…美味しい皿になるってはじめからわかるのですか?」
城一郎「わかんないよ?」
えりな「え?」
城一郎「新しい料理を試す時はいつも確信半分博打半分さ」
「今日だって何品かは君のお爺さんを実験台にさせてもらったよ」
爺「………」
えりな「なぜそこまでして――…」
城一郎「決まってるさ」
城一郎・ソーマ「行きつく先がわかってたら楽しくないだろ?」
【回想終わり】
目が覚めたような表情のえりな(あぁ……そうだ いま思い出した)
丼を勢いよく掻き込んでいくえりな
(私は)
(そんな料理をしたかったんだ)
(思い…だした――…)
じゅわーっと口の中全体に味が染みわたり、思わず涙が浮かんでくる。
丁寧に箸をおき、最後の一口を飲み乾したえりなは至福の表情。
そんなえりなを背後からやさしく見守るソーマ
■お祖末ーー!!
おまけ:ソーマ特別読み切り編(第一巻収録)の一コマ↓
933: 2016/06/09(木) 15:28:19.79
ソーマ世界では卵天の作り方どころか存在すら認知されていなかったらしい
料理漫画?
料理漫画?
938: 2016/06/09(木) 15:40:37.87
まあまあ悪くないとは思うが
卵の天ぷらなんて丸亀製麺にもはなまるうどんにもあるよな?
卵の天ぷらなんて丸亀製麺にもはなまるうどんにもあるよな?
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source : 超マンガ速報